就労移行支援事業所で施設外就労はできるのか/利用者を増やしたい!?
事業所の定員がいっぱいになった時
事業所の定員がいっぱいになり、さらに利用者を増やしたい時、就労継続支援A型事業所や、就労継続支援B型事業所では、利用者を「施設外就労」に行かせるという手段があります。
定員20人の事業所で、利用者10人が施設外就労に行けば、事業所内には、新たに利用者10人を受け入れることができるからです。
その場合、その事業所は、事業所内20人、施設外就労10人の合計30人の利用者を受け入れることができます。
施設外就労の人数
施設外就労は、定員と同じ人数まで行くことができるので、定員20人の事業所だったら、利用者20人を施設外就労に行かせて、事業所にさらに20人の利用者を受け入れることができます。
つまり、事業所内20人+施設外就労20人の合計40人受け入れることができますね。
「定員20人」を変更しないまま、実質の利用者を増やすことができるのです。
その仕組みを利用したいと、就労移行支援事業所でも思うかも知れません。
しかし、「施設外就労」とは、就労継続支援A型や就労継続支援B型のためのものであって、就労移行支援事業所には認められていない仕組みです。
ですから、「利用者の一部を施設外就労に行かせて、事業所内にさらに利用者を受け入れる」というようなことは、就労移行支援事業所できません。
就労移行支援事業所で、利用者を増やしたい場合は、定員の増加をするしかありませんね。
最後に
「就労移行支援事業所では施設外就労はできない」というのは当然のことと思われるかも知れませんが、以前お問い合わせいただいたので、疑問に思われる方もあるかと思い、ご紹介しました。
何かわからないことがある時は、指定権者に電話したら、教えてくれますよ。
間違った理解のままでは進まないように気をつけましょう。